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1.はじめに
とうとう第一回目連載が始まりました、みなさんこれからどうぞよろしくお願いします。 このページでは「生活力=家庭という社会での生活を円満に営むための知恵や能力」をみなさんに養ってもらうためのお手伝いができるよう、様々なテーマを取り扱っていこうと思っております。その第一回目として選んだテーマが「茶道」。
「全然生活力とかじゃないじゃん!」という声が聞こえてきそうな気がしますが、実はそうでもないんです。茶道を通し学べることというのは、多くのものが私たちの生活をより豊かなものにするために使えるノウハウがいっぱいなのです。「茶道なんて堅苦しい」なんて思わずに、ぜひ読んでみてください。
こんなに長い間受け継がれてきている伝統です、きっとまだあなたが出会っていない茶道の魅力がたくさんあると思いますよ。
2.なぜ今茶道なのか
あなたは今突然目上の方に会う事になったとして、しっかりとした姿勢で対応することができますか?最近は、言葉遣いからはじまりそれ以外の社会でのルールといったものに対応できない方達が増えているということを聞きます。
それは、T.P.O.にあった作法を知らないからということが原因のひとつにあげられるでしょう。ですが、マナーや作法といったものは「真心」を伝えるためのものです。知らないがゆえに、気がつかないうちに相手に不快な思いをさせていたり、無礼にあたることをしている可能性もあるのです。
たかが作法、されど作法です。人は第一印象が非常に重要です。だからこそ、いつでもどんな方に対しても気持ちよく思ってもらえるような人になりたいですね。 今ではルールやら礼儀やらただ難しいものとして捉えられがちな茶道も、もともとは亭主が客人に心を尽くし、楽しいひと時を過ごしてもらうために釜をかけてもてなすという行為が元になっているそうです。
そこには、人と人との出会いを茶でもてなし、お互いの真心を大切にするという姿勢がうかがえます。ですが長い時間をかけ洗練された結果、なんとも難しく、窮屈なものと受け取られてしまうものへとなりました。だけれども、その作法も茶人の長い経験と創意工夫により時間をかけて洗練されてきた結果であって、本当は実に無駄のない、美しいものとなっているのです。
この先人によって考えられた動作を身につけることによって、日常の生活を送る上でも人前に出て恥ずかしくない身のこなしを自然と出来るようになるのです。 それ以外にも茶道を学ぶことによりただお茶を飲むのではなく、規律正しさ、人との接し方、手の運びや身体全体の動作などを、お茶の精神をあらわす禅語である“和敬清寂”注1を通し学ぶことができるのが茶道のすばらしさです。
こつこつとお稽古をすることにより、より洗練された精神を養い、毎日の生活の行動での「うっかり見過ごす」ことや「間違え」などをなくし、シャキッと日常生活を送るための「何か」を求めるのが茶道なのです。
| 注1) | 「和」は同士がお互いに仲良く協調し合うということ。「敬」は同士が尊敬し合うこと。「清」は身も心も清らかに。「寂」は普通ということ。どんな時にも動じない心を意味する。 |
3.茶道とは「出会い」の宝庫 −インタビュー
本日は茶道を習い始めたというMさんにお話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
では、まず最初になぜ茶道に興味を持ったのか教えてもらえますか?
会社の先輩が習っていて、しきりに勧められました。作法がなっていない!とよく怒られまして・・
それはよく今の若い方が色々なところで言われていることですよね。
ですが当初は自分でもどこがいけないのか正直分かりませんでした。ビジネスマナーも、注意されないと気づかなかったり・・
で、実際お稽古を始めてみてどうですか?
新鮮です。お稽古を通して会社以外の出会いがあって年代の違う方とも知り合えますし。もう先生には孫感覚でお世話になっていますw
具体的には茶道とはどんなものなのか教えていただけますか?
私がお茶を習っている所は、先生のお宅で好きな時間にいつでも行ってお稽古をすることができるんです。しかも、必要な道具なども貸していただけるので自分で用意しなくてはいけないものは、袱紗(ふくさ)という布、懐紙、そして菓子切りだけだったので初期費用もあまりかかりませんでした。
それは、お稽古始めやすくていいですね。ちなみに気になるお月謝はいくらくらいなのですか?
私のところはあまり普通ではないのかもしれないのですが、毎月3600円で回数は何回行ってもいいんです なので仕事との兼ね合いなどもあまり気にせず気軽に始められました
ちなみに、大竹さんはまだお若いですが、他の生徒さんは大体どれくらいの年齢の方が多いのですか?
50・60代の方が2名、40代の方2名、30代の方1名、そして自分ということで年代はばらけています
では本当に今の時代あまりない別年代間の交流が可能ですね。 やはりそういった人間関係の中だからこそ学ぶこととかも多いのではないですか?
そうですね、「特にこれを学んだ!」というのではないですが視野はものすごく広がると思います
最近は、訳もなく年上の方と接すると緊張して話せなくなってしまう人や、言葉遣いがおかしくなってしまう学生さんも多くいるということを聞きますから、きっとその経験は社会に出る際も大いに役に立ちそうですね
そうですね。普段の生活の中でマナーや礼儀に対して怒られるということが少ないと思います 例えば基本的なところで、時間に遅れちゃだめ、遅れるなら事前に連絡しなさい、とか靴はきちんとそろえなさい、とか
そうですね。昔でしたら家庭でやっていた教育というものが最近は施されずにそのまま社会に出てくる方も大勢いらっしゃますしね。
特に時間に遅れる方が最近携帯の普及で多くなりましたよね
そうですね。やはり、そういう基本的な姿勢がなっていない方は社会に出た際苦労しますよね。 大竹さんは、この茶道を学ぶことによって、それ以外の礼儀やマナーといったものも存分に学ぶことができているんですね。では、大竹さんは茶道を学ぶ前と今とではご自分が変わったと思う瞬間はありますか?
周りから見たら分からないかもしれないですけど、段取り(順番)をきちんとする、相手を思いやるということが大事なんだな、とあらためて茶道を通して感じましたし、それは少しずつ自分の行動にも反映されてきていると思います。茶道には色々な動きがあって、「何で一つのお茶をたてるのにこんなに手間隙かけなくてはいけないんだろう」って最初は思いましたけど無駄な動きは一つもなくて全ての動作に理由があるんです。遠回りに見えて一番おいしくお茶をたてる近道なんですよ。それから、相手にお茶を出すときにお茶碗を相手に向けて出すとか相手を思いやっての動作を含まれていて、それが日常でも自然にできたら素敵だろうなぁと思います。
では、茶道というのは相手を思いやる気持ちを動作にしたものであり、 かつ無駄のない動きで効率的に物事を行うという考え方や姿勢が学べるものなのですね。 まだ習い始めて5ヶ月ということでしたが、今の大竹さんはどのようなところを目指して茶道を習い続けているのですか?
おしとやかな大人な女性です!茶道を習い始めたときに、「大竹さんが茶道!?」みたいな反応が周りからは出たんです(苦笑)。その時には図太いと良く社内でいわれていて一時期「ずうずうしい大竹」というあだ名をつけられそうになったことも・・
そんないきさつがあったのですね。では、ぜひこれからも茶道を通してステキな女性に近づいていってくださいね。ではこれから茶道を始めようと思われる方に対してぜひ一言お願いいたします
茶道でも何でもそうなんですが、早く行動した者勝ちだと思います。「茶道習ってみたいんだよね」という言葉はよく聞くのですが実際習っている人はやっぱりその中の何割ですし、茶道をお通し様々な「新たな出会い」があるんです。例えば。年代を超えた出会い、日本の文化との出会い、新しい気づきとの出会い・・などなどそれらの出会いは自分をよりよく変えていくためにとてもいいものだと私は思っています!

私も大竹さんのお話を伺ってぜひ茶道に触れる機会を作ってみたいと思います。どうも本日はありがとうございました。
4.今の時代だからこそしっかりしたマナーや礼儀が必要
みなさんもご存知のことと思いますが、今の時代はまったく違った社会背景の中育ってきた世代が一緒に存在し、共存しているのです。
であるから、自分と同世代の間で通用する言葉やしぐさが、少し年代が違うと通じないなんてことはざらにありますよね。「別にそんな違う価値観もった人と関わる気なんてないから、別にいいじゃない」と思うかもしれないですが、人は気がつかないうちに多くの人と関わって生きているものです。
その中の誰が自分の人生に深く関わってくるかなんていうのは最初の時点ではわからないものです。だからこそ、自分のためにもどんな世代の方と会うときでも堂々とした態度で接することができるよう、そして相手を不快な気持ちにさせることのないよう、正しい礼儀や作法といったものを身につけておくのは社会人になるにあたってもっとも大切な心がけのひとつかもしれませんね。
人と良い関係を築いていくというのは非常にこの社会で生きていくうえで必要不可欠なスキルです。そして、それは実際に様々な人と会い、話すことでしか訓練できないものだと思います。今回紹介したMさんのようにぜひもう一度昔だったら「おもしろくなさそう」と思って手を出さなかった伝統文化に触れてみてはいかがですか?
きっと大人になったからこそ楽しめる日本の「心」がつまった文化に触れることによって、バランスよくステキな大人になるための“いろは”を発見できるのではないかと思います。


